あとがき：その�A






彼の過去（回想シーン）をどうするかに入ります。
が、
まずは母親がなぜ死んだかの理由でつまります。



なんせ笑顔・・・・たぶん心を病まれていたのだと思います。
その心を病まれていた理由ですが、父親（夫）です。

一瞬父親はそれなりに良い人ないし普通の人で
運悪くすれ違いでどーのこーのと綺麗なお話を考えましたが
笑顔ですっきり自殺しちゃうほど妻がやむという事は
それはありえないだろうと。

相当酷い父親だろうということで落ち着きました。


そんなわけで酷い父親がこちら
（当時の年齢）








私の絵にムラがあるので伝わりませんが
色素を除けば、父親とシャノンさんはそっくりです。

ちなみに双子の姉であるテイラー桜子は母親にそっくりです。
シャノンさんも桜子さんもそれを自覚しています。
なので物語の最初、母親の自殺した日夢にうなされるシャノンさんを
起こす役目は、桜子さんを避けました。


桜子さんはシャノンさんと違い、自分の母親が大層嫌いです。
父親に似ているシャノンさんは母親に愛されましたが
一方桜子さんはネグレクトに近い扱いをうけたためで
母の自殺に対して、悲しみもあるにはありますが
怒りの方が強いのだと思います。
好き勝手に生きたあげくに弟の目の前で死んだ母親なんか。


なので、桜子さんは夢にうなされることもないですし
母の命日なんてどうだっていいわけですが、
母の命日にシャノンさんに会うと、
どこか切なそうに自分を見てくるのが、桜子さんには
耐えられないので絶対に会いにいきません。

たぶん、夢でうなされた時に寝起きで
桜子さん見たら、シャノンさん心臓止まっちゃいます。



なので、幼馴染で乱暴に起こしてくれそうで
なおかつ昔の事をしっている玲子副店長に起こしてもらいました。


さて、話は戻ります。




父親とシャノンさんですが
録助という名前は同一です。
海外だと父親の名前を受け継ぐことはめずらしくないですが
この家族に至っては、母親がこの男に心酔していた意味合いの方が強いです。



この男が自殺の原因だとすると
当然過去の話に最初は登場していたんですが

あまりにも、



吐き気を催すほどの人でなしぶりに



話が荒れまくって難航。


端的に言うと、
この男にとって、女性はただの暇つぶしの玩具もしくはペットあたりの
認識で終わっています。
最近かまってなかったら、あ、しんじゃったわ〜
って葬式の時にいっちゃうような。


それを前面に出してもその魔性さというか人でなしさが
女性をひきつけてやまず、横暴さが許される
周りの男性からも　悪の華みたいに思わせる変な引力を持っている
そんな男です。
シャノンさん達の母親が遠い国の箱入り娘で世間知らずなところに
規格外の人でなしに出会ったものだから、彼女は大きく道をはずれたわけです。




シャノンさんは
もちろん父親のせいだとわかっていますが
「わからない」とうそをつきました。
（ここで嘘をつくあたりがシャノンさんらしさだと思ってください）

正直、シャノンさんは父親を憎んでいます。
できれば殺したいほどに。



シャノンさんも聖人君子じゃないですから
母の死の直後に、人を救いたいだなんて思いません
（その時小学生ですし）

おそらくは、悲しみと憎しみの塊だったと思います。
復讐とか考えてそうです。


そこを人の道に軌道修正した人々がこちら










正義の心を持っても
憎しみにとらわれないように
ただまっすぐに生きてくれるように
軌道修正した養父母さんたち。


ただ、わりに単純なシャノンさんは
正しく生きようとするあまり、中学生の頃は
不良を見かけるとぶちのめす所業に一時期出てて
（たぶん父親を思い出してむしゃくしゃしてぶちのめしたっぽい）
自分自身が稀代の不良と呼ばれることにも陥りましたが
おおむねまっすぐ育ちました。



まあ今回正しく生きようとしすぎて
無理をしちゃってる訳ですが
彼の人生は後半上向いて、それなりに幸せな方向にむかっています。


現在の梁田さん一家はこちら
（母親の墓参りに行く図）






シャノンさんの人生が落ち着き始めた高校生（１６）の時に
喜八・美緒の実子である　忍冬（にんどう）くん　が生まれます。

もはや年的には子供に近い訳ですから、シャノンさんにとっても
桜子さんにとっても　かわいくてしかたがなくて
二人ともすっかり丸くなりました。

ちなみに忍冬とは、すいかずら　とも読みます。
花言葉は「愛の絆」、シャノンさんと桜子さんをこちら側へ繋ぎとめる
絆となればよいと思ってつけられた名前です。
英名は「ハニーサックル」
おかげさまで、シャノンさんと桜子さんに
「ハニーｖｖｖ」と呼ばれて本人は辟易しています。

忍冬くんは、丸くなったとはいえ破天荒な兄と姉の影響で
すっかりまじめになり、現在は生徒会長をしています。





はい、ここで、お気づきになられましたでしょうか。





超、話それてる。






終わんない。話終わんないよ。




ってなって色々試行錯誤した結果、



父親のあたりからばっさり切ることになりました！（ォイ


なので、機会があればまた書きたいと思います！






はぁー・・・・


さて・・・・



ここまで読んで下さった方がいるとして


ほんと



ありがとうございました！



漫画を書くにあたり、
なんでだろう？とか細かいことを色々考えていたら
全然前にすすまなくて
わぁーってなってたこととかをお伝えしたかったことと

裏側をお伝えして
もう一度漫画をご覧になって下さった際に
「あー・・・」と思える部分があれば嬉しいなと思ったために
こうしてあとがきをかきました。





期待にそえたかわかりませんし、まあ添えなかったとおもうのですが
リクエスト作品を待ってくださってた方々、
なによりリクエストしてくださったエリィさんに
感謝の念を抱かざるをえません。
本当にありがとうございました！







2012．04.17

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